弟が医者になった話

パーソナルトレーナーの谷けいじです。

医師国家試験に、弟が合格しました。

2つ下で32歳の弟ですが、マジで根性ある挑戦でした。

もともと弟は僕と同じく体操少年で、高校出るまで同じ学校&同じ体操部。

つまり、授業は部活のために寝ておけ的な学校生活でした。(当時の先生、ごめんなさい○rz!)

そんな弟は高校卒業頃に

「俺は鍼灸師になる」

と言い出し、大阪の鍼灸院に住み込んで、

夜間の鍼灸学校に通い出しました。

昼は仕事、夜は学校という生活を3年やり遂げ、無事に鍼灸師に。

その店の副店長として勤務を継続してました。

しかし

医学を知れば知るほど、

患者を診れば診るほど、

「俺のやりたい医療は鍼灸師じゃできない」

ことに気づいたとのこと。

そこで弟の出した答えが

「俺は医者になる」

でした。

お互い高校卒業後は離れて暮らしてたので、

最初聞いたときは

「はぁ、なんか言いよるわ」

くらいにしか思ってませんでした。

しかし、そこから弟の猛勉強が始まり、、、

迎えた一年後のセンター試験でなんと!

国立香川大学医学部に、、、

落ちました。笑

そりゃそうで、僕たちの通ってた高校のスポーツコースは、数学3まであるうちの数学1までしかやらないような感じだったので、まずセンター受ける想定の勉強なんてしてこなかったわけです。

そこから仕事をやめ、親に頭下げて実家に引きこもり、勉強だけの生活がまた一年過ぎました。

周りからは

「あいつ、無理やろ」とか

「付き合い悪くなったわ」とか

いろいろ言われてたようです。

でも勉強に明け暮れて、

明け暮れて、明け暮れて。

迎えた2年目のセンター試験。

ついに国立香川大学医学部に、、、

落ちましたT_T!

、、、

さすがに弟の頭にもよぎったようです。

「俺には無理なんじゃないのか?」

仕事も辞め、友達とも付き合わず、

賭けにかけた2年間が報われない喪失感たるや、凄かったと思います。

周りには

「ほらみろ」

っていうヤツもいたそうです。

弟は医者を志す事を辞めました。

そして沖縄に半月くらい旅に出ました。

ただ、その旅の中で常に湧き上がってくるのが

「本当に諦めていいのか?」

だったそうです。

帰って弟は

「もう1年、挑戦させてください」

親に頭を下げました。

両親は

「何も気にせず、思い切り頑張ればええよ」と。

そこから弟の長い3年目が始まりました。

僕が実家に帰っても

「おぉ、おかえりー、どうなん仕事?」

「ん、まぁまぁやな。お前はどうなん勉強?」

「ん、まぁまぁやな。んじゃ部屋戻るわー」

くらいの感じで、黙々勉強に打ち込み、

打ち込み、打ち込み、打ち込み、、、

迎えた3回目のセンター試験。

そしてついに弟は国立香川大学医学部に、、、

、、、

合格しました。

3年越しの、長い長い春がやってきました。

周りには

「やっぱりアイツはすごいヤツだった」

って言ってるヤツがいました。笑

そこから早6年。

ついに、先日開催された医師国家試験に合格しました。

この春からは香川大附属病院で2年間研修医としての生活が始まるそうです。

世の中には素晴らしいお医者さんがたくさんいますが、弟のように一度社会に出て、問題を感じて、そこから医者を志した医者ってのは魅力的に感じます。

これから、たくさんの人の命や健康に携わることで、やりがい共ににたくさんの壁に悩むと思います。

でも、その強い信念で壁を乗り越えていくんだろうなぁと、兄は思います。

帰ったら久々に弟と浴びるほど酒を飲みたいと思います^ ^

本当におめでとう!

追伸

写真は息子が弟にお薬ちょんちょんしてもらってる様子です^ ^

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